女ハロヲタが語る「ラストアイドル」
たった今、シュークリームロケッツの新曲パフォーマンスを見てきたので、これまでのラストアイドルをハロプロの話も交えながら語るだけの記事です。
私は秋元系グループにはまったく詳しくないですし、ラストアイドルについてもメンバーの名前すら曖昧です。
ハロプロ・つんくさんのプロデュースや曲が好きなので、秋元系グループ・秋元さんが好きな方にとっては不快に思う表現ももしかしたらあるかもしれないです。
ですが、秋元系グループを否定する気持ちも、どちらが上だ下だと言う気持ちも一切ありません。
どっちも違ってどっちも良いアイドルだと思っています。
そんな私の率直な感想、私個人の好みでの意見ですのでご了承ください。
・ラストアイドルという番組について
私は1stシーズン、現ラルーチェの対戦は一切見たことがありません。
見ているのは2ndシーズンの表題曲を掛けた対決、現在放送中のアベマ、時々3rdシーズンのラストアイドル2期生?の対戦です。
つんくさんがプロディースをするということで「ラストアイドル」を見始めました。
見ている立場でこんなこと言うのはお門違いなのはわかっていますが、言わせてください。
「アイドルは視聴者やプロデューサーのおもちゃじゃない」
彼女たちは、本当に今のアイドル人生に満足しているんでしょうか?
まともなレッスンを受けさせてもらえているのでしょうか?
彼女たちを武道館に立てるようなアイドルに仕上げるつもりはあるのでしょうか?
特に、1stシーズンで勝ち抜いたラルーチェは、今ではもう他の敗者グループと大差のない扱いをされいるのはいかがなものかと思います。
もちろん2ndシーズンで負けたからそういう扱いなのもあるかもしれませんが、一体何の為に大変な思いをして勝ち抜いたのでしょうか。
今の扱いでは、現在戦っている2期生も勝ち抜いたところで未来が見えないのでは?
そして未来が見えないことに気付いた子たちは、脱退していったんだと思います。
更に3rdシーズンを見ていて思ったのは、一体どういうアイドル像を目指しているのか?ということです。
たとえば、実力がある木崎さんに歌もダンスもあやふやな佐佐木さんが勝利したということは、成長を見守っていくのがメインなのでしょうか。
グループとして活動していく上で声の相性、スキル、キャラクターなどのバランスがとても大事だと思います。
しかし、審査員それぞれで選ぶ基準が違うため、わかってはいましたがもはやただの運ゲーです。
こうして色々考えていくと、結論は「ラストアイドルというバラエティ企画が面白いだけで、その後売れるアイドルとして育てていくことは目的ではない」に落ち着きました。
そりゃあ地方や地下でアイドルやっているよりかは幸せな環境なのかもしれません。
それでも、オーディションを勝ち抜いて選ばれた彼女たちの大切な今を、ただのバラエティ企画で消化させてしまうのはいかがなものなのでしょうか。
正直、週1程度のレッスンしか受けていないハロプロ研修生の方が歌えて踊れてます。
研修生と同じような年齢のメンバーも多いと思うので、ちゃんとしたレッスンを受けて実力をつけていってほしいですね。
・Someday Somewhereが勝てない理由
サムサムはつんくさんプロデュースではないのですが、ちょっと気になったので書こうと思います。
前回は散々な結果に終わり、今回も1回戦は敗退してしまいました。
そんなサムサムが勝てない理由は”実力不足”、”プロデュースとの不一致”だと思います。
前回は衣装も曲もかわいく、今回だって秋元さんに書きおろしてもらったサムサムらしい楽曲で、プロデュースに関しては他のグループに劣るところはないです。
ただ、人数の割にメンバー1人1人のスキルが足りないんですよね。
今回割り振られた楽曲も、低音が不安定で自分たちの物にできていないのが丸わかりでした。
良い曲も歌いこなせなきゃ意味がない、良いダンスもちゃんと踊れなきゃ意味がない。
サムサムを見ていて、プロデュースにはまずメンバーのありのままの実力を知り、対戦を重ねていくことでどこまで成長できるかという現実を見越していくことが必要なのだとわかりました。
ラブコッチにも似たようなことを書きますが、実力不足をどう補うかがプロデュース力の見せどころだと思うんです。
今回は楽曲に本人たちの実力が追いついていなく、私はあの低音を歌いこなすには残り3回?の対戦じゃ無理だと思いました。
そういう視聴者・審査員の想像をどう乗り越えてきてくれるかで、今後の勝敗は大きく変わるのではないでしょうか。
・つんく♂ × Love Cocchi
アイドルらしい可愛らしさがある「失恋乾杯」とは打って変わって、自分に語りかける爽やかな楽曲だった「青春シンフォニー」。
なんとなく声の加工や歌割が機械的な感じがして「失恋乾杯」は好きではないのですが、「青春シンフォニー」はメンバーが心から訴えかけてくるのが伝わって良いなと思いました。
ただ、他のグループに比べて歌が上手いわけでも、ダンスが上手いわけでもないと思うんです。
そこで、ついこの間放送された関ジャムハロプロ特集での「LOVEマシーン」、「鞘師里保(元モー娘のエース。キレのあるダンスが得意)加入後の娘。」に対するつんくさんの言葉を思い出しました。
「歌が下手なのもダンスが下手なのも全部ひっくるめて歌にしてしまおう。無理に良く見せるのではなく、今あるそのままの良さを曲の中に放り込んだ」
「鞘師が踊れる分、踊れない子が悪目立ちする。それをカバーするために踊っているように見えて踊らない振付を考えた」
まさに「青春シンフォニー」も同じで、今のありのままのラブコッチで魅せるための楽曲だったのではないでしょうか。
ダンスもかなり踊っているように見えて複雑な動きは入れずシンプルめに、歌割はソロパートを入れつつ、全体が不安定にならないようにユニゾンも取り入れて綺麗に仕上げてますね。
余談ですが、センターから順番に手を上げていくあの振付はハロプロあるあるなので純粋に好きです。笑
唯一暫定メンバー経験者がいなく、人気的にもいまいちだったみたいですが、2ndシーズンで一番成長したのはこのグループだという声もあるくらい大きくなったラブコッチ。
「私が今ここにいます」って光り輝くラブコッチを応援したくなりました。
・指原莉乃 × Love Cocchi
そして迎えた2度目の対戦のプロデューサーは指原さん。
私は初披露の映像を見たとき、仕上がりが残念で残念でなりませんでした。
確かに衣装も曲もダンスもかわいいです。かわいいのですが、ただそれだけ。
特にダンスの振付をしていた方の「サビで座ろう」という言葉が引っかかりました。
前回のレッスン時に木下先生が「ここはどういう気持ちで腕をあげてる?」とメンバーに問いかけていたのとは裏腹に、そういう心理的な意図もなく振付されている感が透けて見えてしまいました。
印象に残る振りだとは思いますが、印象に残る可愛い振りということは考えられていても、ラブコッチのメンバーを生かすための振りではないと思うんです。
ラブコッチでなきゃできないダンス、曲、そういうものが感じられません。
顔も振りも曲もかわいい、なのに全体のパフォーマンスはいまいちしっくりこないのはそこが原因だと思います。
サムサムでも書いたとおり、ラブコッチも実力不足を補うプロデュースにはなってないのでしょう。
それらを乗り越えてどうラブコッチらしいパフォーマンスに仕上げるかによって結果が変わってくると思います。
・秋元康 × シュークリームロケッツ
2度ある文は3度ある。
実力とプロデュースとの不一致、以上!
そうは言っても表題とったわけですがね。
初めて「君のAchoo!」を聴いた時の出だしで「あっもうだめだな、ラブコッチ勝ったわ」と思ってしまいました。
それと比べると後半のラップはかなり良くなっていったのもあり、そういう成長面で表題を取れたのだと思います。
ただ、ただし、全体のパフォーマンスや実力としては、ラブコッチもグッティアも全然負けてませんでした。
とくにグッティアは、私が「スリル」のようなバキバキに踊るかっこいいセクシー曲大好きなのもありますが、シューロケよりも実力は上だったと思います。
つまり、メンバーの長月さんもアベマで似たような発言をしていましたが、実力がないのに表題を取れてしまったわけです。
そういうところも、この番組の醍醐味であり謎でもあるんですけどね。
・つんく♂ × シュークリームロケッツ
「夜中 動画ばかり見てる・・・」wwwwwwwwwwww
タイトルからしてまずつんくさんで、とにかく娘。っぽい曲っていうのが第一印象。
イントロであ~~~~絶対好き!!!!って思いました。
シューロケと会話をしながらも糸口が見えずに悩んでいたつんくさんですが、なぜこの曲を娘。にくれなかった?と思うくらいの良曲でした。
だって、聴きながら小田さくら(ハロプロ内で最強の歌姫)や譜久村聖(娘。現リーダー)の声で再生されるんです。
まぁ、それはシューロケ的には良くないですよね、曲にシューロケを乗せられてない証拠だと思うので。
ラップに関しても、ジェラジェラや次々続々くらいのリズム感とかっこよさ、最低でも前ここラップくらいのクオリティはほしい所です。
そして、なぜ長月さんがメインで、他の2人が空気なのか?というコメントがたくさん見受けられましたので、ハロヲタ的解答をしたいと思います。
それは長月さんが一番歌えるから。ただそれだけです。
ハロプロ、特にモーニング娘。は実力至上主義で、歌が下手なメンバーはほとんどソロでの歌割を貰えません。
ひどいときには1曲の中でひと文字しかソロパートがない(「る」に注目!)こともあります。
また、つい先日卒業した尾形春水も、ビジュアルはトップクラスなのにパフォーマンスはあまり得意な方ではなく、ほとんどソロパートや見せ場がないまま去って行きました。
卒業理由は学業優先とのことですが、パフォーマンス面でもキャラクター面でも上手く目立つことが出来ず、成長も周りに比べるとゆっくりなタイプだったので、そういう事情から学業へのめり込んでいったのかもしれません。
ハロプロは可愛いだけでは見せ場もセンターも貰えないですし、むしろつんくさんは可愛い子をセンターに置かない論の人なんです。
もちろん長月さんが可愛くないと言っているわけではなく、ビジュアル面を支える松本さんはセンターから外し、ソロパートに関しては他の2人は歌唱力がない、ただそれだけです。
そういうところからも、前回のラブコッチは一昔前の娘。的なプロデュースだったのに対し、シューロケは近年の娘。的なプロデュースだなぁと感じました。
今回は初戦のインパクトで勝利をおさめたのだと思いますが、これからはもっともっとクオリティを追及しないと勝てないと思います。
というか、審査員のコメントを聞いていても、つんくさんの曲やアプローチがよかっただけで、シューロケのパフォーマンスに対する評価はほとんどありませんでした。
滑り出しは好調なので、ここからどうメンバーがレベルアップしていくかは見どころですね。
ついでに、つんくさんからの個別メッセージが的を得ていて面白かったです。
圧倒的ビジュアルの松本さんへはとにかく顔を見せろと、歌を支える長月さんにはもっと上手くなる努力をしろと、そんな強い2人の間に挟まれて自己主張ができてない小澤さんには良い子でいようとするなと。
これは年単位の長期的な目でのアドバイスというよりは、今回の戦いに勝つためのアドバイスですよね。
やっぱり私はつんくさんには頭が上がりません。
・総括
とにかくどのグループも全体的にスキルがまだまだ足りない。
グッティアはダンスが激しい分めちゃめちゃマイクホールドが甘くて歌が課題。
ラルーチェはユニゾンがまだ汚い。阿部さんのソロは良い。
サムサムはとにかく歌もダンスも相当努力しないと無理そう。
ラブコチもサムサムと同様。かわいいだけから抜け出さないと勝てない。
シューロケは最初のインパクトを超えてクオリティで勝負できるかが大事。
とはいえまだまだデビューから日が浅い皆さんですので、覚醒には少なくともデビューから5年はかかると思います。
アイドルたちが大物プロデューサーにどれだけ食いついていけるか楽しみですね。
さて、最後まで読んでくれたあなた、ありがとうございました。