【ネタバレ有】本編短いかよ!純情ロマンチカ 22巻

新刊出てたの知りませんでした、知った翌日にアニメイトへ走りました。笑

もちろん限定版です。

感想も入れつつほぼネタバレ記事です。

 

 「純情ロマンチカ 第22巻 ドラマCD付き限定版」/ 中村春菊

 

☆本編

全体的な内容は、純情ミックスとして、ウサギ兄の昔の話、美咲兄の子育て奮闘記(自分の子供じゃなくて、美咲の方ね。笑)、ウサギさんの幼いころの写真の話などが収録されています。

本編は、美咲兄の妻・真奈美にウサギさんとの関係を勘付かれ、美咲はパニックを起こしてしまいました。

純情ミックスはまぁBL的には特筆することはないかな。

過去の話がメインなので、今までの話の補足とか、キャラをより深く知れるとか、そういった点での面白さはありました。

 

そして今回の本編。

まず本編の収録が2話分+書きおろしのみって、ちょっと寂しいですよね・・・。

2話しか入ってないので全然進んでないのですが、2人にとってはかなり重要なお話でした。

観覧車での告白以前はいつまでも頑なに気持ちを認めようとしない美咲に、ウサギさんよりも読者が煮え切らず、マンネリ化しすぎて微妙・・・な感じになっていましたが、今回の巻は美咲のウサギさんに対する「好き」がいっぱい伝わってきて、短いながらもかわいくて満足な内容でした。

 

美咲兄・孝浩の子供・真浩くんの希望(&ウサギさんの独断?)によって美咲とウサギさんも孝浩一家と一緒に水族館に行くことになったものの、仕事の都合でウサギさんは行くことができず、美咲が一人で行くことに。

そこで真奈美とクリスマスの話になり、ウサギさんとのクリスマス遍歴を楽しそうにおしゃべりする美咲は「恋人みたい」と突っ込まれ、思わず動揺。笑

そりゃ焦りますよね。

なんとか苦し紛れに誤魔化すものの、家に帰ってからウサギさんが離れて行ってしまう夢を見てうなされるくらいにはショックだったみたいです。

お仕事から帰宅したウサギさんは、そんな美咲に「お前は俺と一緒にいなければならない」といつも通りの強引ながらも一途な言葉をかけてあげるんです。

そう言うのはわかっているけど、ウサギさんのまっすぐさに安心するのは美咲だけじゃなくて、読者も一緒なのではないでしょうか。笑

「ウサギさんのことばっかり話してた」「隣にウサギさんがいないことが違和感で、寂しかった」と、ひたすらにウサギさんのことを考え続ける美咲も、かわいすぎます。

 

そして後日、真浩へのプレゼントを届けに孝浩一家の家へ行った美咲は、孝浩から春からの新居の話をされるのです。

前々からそんな話は出ていましたが、大学4年生のクリスマス時期ということで、そういう話にもなりますよね。

当然ウサギさんと一緒にいたい美咲は「まだ早いんじゃない?」とか「ウサギさんは一人で何もできないから」とか、言い訳を見つけて話を終わらせようとするも、責任感の強い兄は「お前は社会人になるんだぞ」と厳しい口調で語り、譲りません。

もちろん美咲にも、ウサギさんと一緒にいたいという大事な譲れない理由があるのに、それを伝えられないもどかしさから「何も知らない癖に!」と大声を出してしまいます。

頑張って育てた弟に立派に自立して社会人として歩み始めてほしい兄と、そんな兄の気持ちはわかりながらもウサギさんと離れたくない気持ちが勝ってしまう弟。

どっちの気持ちもわかるだけに、せつないシーンでした。

その場は真奈美が2人を宥め、買い物に行くという真奈美と家に帰る美咲は一緒に家を出て、美咲のフォローをしてあげる良いお姉ちゃんです。

しかし、その真奈美に「もしかして、宇佐美さんと付き合ってるの?」とド直球ストレートな質問をされた美咲、爆走帰宅!笑

家に帰っても動揺が収まらない美咲は「覚悟は出来てるつもりだったけど、全然できてなかった」とウサギさんに気持ちをぶつけます。

ほんわかBL世界につかりっぱなしだと忘れそうになりますが、身内へのカミングアウトは大問題なんですよね。

兄や真奈美を信頼してないわけではないけど、問題が問題なだけに気が動転して不安が隠せない美咲を、ウサギさんは「何があってもお前の傍にいる」とやっぱりまっすぐに包みこんであげます。

そしてまずは真奈美と話をする決意を固める美咲。次巻は、カミングアウト問題がメインになってくるのでしょうか。

かなり重い話になるような感じはありますが、2人がどう乗り越えていくのか楽しみです。

次はもっと本編を収録してくれたらうれしいなぁ。笑

 

☆ドラマCD

約30分くらいで、各カップルが収録されています!豪華すぎる!豪華すぎる!

内容は21巻の純情ミックス・お誕生日シリーズのCD化でした。

やっぱり漫画で読むのと声で聴くのはまた違いますね。

あと、21巻読み返してなくて内容9割忘れていたので、新鮮な気持ちで聴けました。

そして、最後に収録されているエンディングだけでも、限定版を買う価値があります。

当時と変わらないキャストさんたちの愛が籠ったCDでした!

 

本編が短すぎる以外は、本の内容もドラマCDも大満足です。

次の巻ものんびり楽しみに待ちたいと思います。