ゴミ箱ぐらし!

ベッドの横のゴミ箱の中で、ナニカに使われたティッシュの残骸と共に暮らす女のひとりごと。

【ネタバレ有】グランギニョルという名のグランギニョル


グランギニョルネタバレ注意

※TRUMP、LILIUM、SPECTER・・・その他TRUMP関連作品すべてネタバレ注意

※観劇前の閲覧はまったくおすすめできません。

グランギニョルネタバレ注意

※本当に、舞台「グランギニョル」のネタバレ大丈夫ですか?

※ゴミのように長いです

※書きたいことが増えたら随時追記します

 

キャスト発表時の記事はこちら↓ 

 

 

7月31日夜、8月1日夜の2公演を観劇してきました。

どちらの公演も上手前方で、わりと見やすい席でよかったなぁと思います。

1公演目、何も知らずに見た時は、後半、「は?」という感情しか湧いてきませんでした。それでも、徐々に事の真相が明らかになってくると同時に、涙の嵐。

公演終了後、別の席で見ていた友人と合流し、二人とも涙目で思わず手を握り合って「ねえ~~~~・・・」と言葉にならない叫びを共有しました。笑笑

しかし、さすがTRUMPシリーズ。今回初出のTRUMP用語もあり、完全に理解はできなかったので、2度目の観劇で発見することも多く、DVDがますます楽しみです。

 

ここからは本気のネタバレ感想です。

 

・31日夜公演にて、ダリ家の襲撃の際に助けに来たゲルハルト

くるくるの髪の毛がすこし顔面にかかるようになっていて邪魔だったようで、頭を上に振って髪の毛を振り払うしぐさが美しすぎて、美しすぎて、さすがフラ家だなぁと見惚れました。

 

キキとマリーゴールド

今回、繭期の少女、キキ・ワトソンを演じている田村芽実は、過去LILIUMでマリーゴールドという、同じく繭期の少女を演じていました。

キキは明るく天真爛漫で、188人ものヴァンプのイニシアチブを重複して受けていて、高い戦闘能力と、目に入る人を誰でも愛してしまうという症状を持っています。

マリーゴールドは、ダンピールということだけで、いじめられながらサナトリウムで過ごしていました。母親を殺害した過去を持ち、いつも暗い顔をしている影のような女の子です。

作中、今回の繭期3人組の1人、オズが「キキはすごいよね・・・いつも笑顔でさ」みたいなことを問いかけた時、キキは「もう泣かないって決めたの」ってオズに言うんです。

そして、未来予知ができるオズが見た未来のキキの姿は、「君によく似てるけど、君じゃない。君の子孫だ。綺麗な花に囲まれている。」と言います。

その後のキキとオズの別れのシーンで、オズは更に「君によく似たかわいい女の子。綺麗な花に囲まれている。マリーゴールドだ」とキキに伝えるんです。

私の涙腺は、オズが「マリーゴールド」って言った瞬間に崩壊でした。

 

愛を知らないマリーゴールドと、愛しか知らないキキ。まったく正反対のキャラクターを演じためいめいですが、さすがとしかいいようのない繭期っぷりでした。

あやちょもブログに書いていたように、子供っぽい一面も大人で芯の強い一面も持ち合わせるめいめい本人のようなキャラクターで、キキが出てくるたびについついキキを目で追ってしまいます。

キキは、作中で唯一、キキという本来与えられた役のまま劇中歌を歌うのです。

これはきっと、キキが田村芽実であるが故にできたシーンなのだろうと思うと、めいめいへの期待値の高さに、ファンとして嬉しいの一言に尽きます。

というか、私はキキを見ていて、キキに田村芽実がキャスティングされたのではなく、田村芽実マリーゴールドを見て、田村芽実の為に出来上がった役がキキなのではないかと思いました。

それぐらい、末満さんの中でめいめいに対する評価が高いのではないかと、スマ・アンジュ時代からひしひしと感じています。

これからもめいめいの活躍に期待・・・というめいめいへの感想で終わる。笑

 

・永遠の繭期の終わりを望むファルス

繭期繋がりで、繭期3人組の残り1人、アンリのお話です。

666人ものヴァンプからイニシアチブを掌握され、疑似不老?不死となってしまった死にたがりの男の子でした。

繭期で得た特殊能力は繭期の間しか持たないようなので、コクーン(繭期になる薬)の投与をやめて繭期があければ、不老不死ではなくなるんですがね。

途中、アンリは自らのことを「トゥルーなんかじゃない。僕はファルスだ」と言っています。

TRUMPに噛まれて不老不死になってしまったソフィことファルスも、死ぬ為にTRUMPを探していました。

かつてみんな不老不死だった時の「False of vamp」たちがそうだったかはわかりませんが、不老不死を望まないファルスたちが死にたがるのがTRUMPだなぁと思いました。

ただ、LILIUMのファルスは「永遠の繭期」を作りだしたのに対し、グランギニョルのファルスは「永遠の繭期」を拒否しているあたりが、対比になっていて面白かったです。

 

全米が泣いた結末・・・アンジェリコとウル

結論から申しますと、この2人、まさかの腹違いの兄弟でしたね・・・。

まず、スーの赤ちゃんの父親「ウル」だということが明かされて、多分初見の人たちの頭は「は・・・?誰!?」という疑問だったと思います。

デリコ家への襲撃の途中、向かい合うスーとマルコ?ダミアンコピーさん?を見て、「あっまさか・・・」と思った瞬間。

スーが「ウル」と呼んでしまったので、やっぱりという気持ちと、この時点でアンジェリコとの血のつながりが確定した衝撃でいっぱいいっぱいでした。

 ・アンジェリコ

  アンジェリコ様は、きっと死ぬまで自分が父親のゲルハルトと血が繋がっていないことを知らずにいたんだろうなぁと思うと切なくなりました。

  キャスト発表時の記事で、「パパであろう人」とかいう曖昧な表現をしていましたが、はからずしも微妙にその通りな感じでしたね・・・。

  原初信仰をしていたゲルハルトですが、その原初に大事な大事な、妻に部下を誘惑させてまでフラ家の存続に必要だった息子を燃やされてしまうTRUMPシリーズの運命憎らしくなりますね、さすがに。笑

 ・ウル

  こっちもこっちで、実の父親に「死に怯えて生きろ」ってイニシアチブで命令されているシーンが最高に悲しかった。

  あれは、グランギニョルを作り上げたダミアンの人格からくる演出なんだろうけど、それでもスーとウルに愛されて生まれてきたはずの子どもには酷すぎる。

  その命令通り、ウルはTRUMPになりたい、生まれ変わったら君になりたい、と願いながら死んでいったわけで。

  ダリちゃんが「負けるな」って言ってる最後のシーンも、大号泣だったのですが、結末を知ってるからこそのもっと涙があふれて意味不明でした。

  ウルに関して気になったことは、ラファエロは自分とウルの血が繋がっていないことを知っていたのだろうか・・・?ということです。

  「好きでデリコ家に生まれたわけじゃない!」と、ダリちゃんと同じことを言ってるくらいですし、ウルはきっと、自分にデリコの血が流れていないことは知らないのではないかなぁと思いました。

 

ダリちゃんとゲルちゃん

「僕は君であり、君は僕なんだ」とどっかで聞いたことのある台詞を吐いていたゲルちゃん。

この2人の関係は、友人でもありライバルでもあり、愛おしくもあり憎らしくもあり・・・という独特の空気感でしたね。

パパ2人はそれなりに仲良く?やっているようでしたが、ラファエロとアンジェリコ様はだいぶ仲が悪いんですね・・・笑

そっちの話も最高に気になるので、ぜひ舞台化をお願いします・・・。

というのは置いといて、TRUMPらしいお耽美感をゲルちゃんが良い色気で醸し出していました。子どもを作れない体という設定も、ゲルちゃんの儚い美しさを増幅させてます。

ダリちゃんもダリちゃんで、おちゃめでかっこよく、想像以上に私の知ってるダリちゃんであり、私の知らないダリちゃんでした。あとめっちゃ良い声。笑

ソフィとウルを見ているような危うさが、ダリちゃんの過去にあったのかと思うと、またTRUMPがより一層面白くなります。

 

キャストパレードの意味

ちょっとした小ネタ話です。いつも通り鳥肌が立つ素敵なキャストパレードでした。

初見の時には何気なく見ていたのですが、2度目に見たときに中盤でダリちゃんを囲って踊っているのが、劇中で死んだ人たちだと気付いてさらに鳥肌。

www.youtube.com

この映像だとダリちゃんがすぐはけてゲルちゃん囲ってますね。

こういう発見があるからこそ、舞台は同じ作品でもなるべく2回は見るようにしています。というかそうじゃないと気が済みません。笑

 

春林と歌麿

登場シーン、31日バージョンが「ちょっとお時間よろしいですか?・・・あっよろしくない・・・」とお客さんに2度も断られていて面白かったです。笑

SPECTERで萬里が「石舟じゃなくて歌麿とコンビが良かった」と、ちらっと名前が出ていた歌麿くん、とってもワンコでした。

萬里と歌麿が組んでいたら、破天荒通り越してどちらの事件ももっととっちらかっていたような気がします。

萬里・石舟コンビもなかなかの相性だったけど、春林・歌麿コンビも主従関係でこの作品への良いスパイスになっていて面白いコンビでしたね。

基本的には春林が歌麿を手名付けているのですが、唯一歌麿のイニシアチブで春林の力を引き出すシーンでは、事実上歌麿の立場が上になっていました。

そこの主従関係がひっくり返っているようないないような、戦闘シーンも見どころでしたね。

 

・永遠の繭期の終わりに、グランギニョルの幕は閉じる

LILIUMで歌われた「永遠の繭期の終わり」の歌詞です。

パソコンの前で無意識に歌っていて、自分が発したグランギニョルという言葉に自分でびっくりしましたね。笑

感化されすぎて勝手に歌詞を作ったのではないかと、思わず歌を聴き直しました。笑

ちゃんと正式な歌詞で「グランギニョルの幕は閉じる」と歌われていました。

・・・本当でしょうか?

舞台グランギニョルグランギニョルは終わったはずなのですが、彼らの今後を考えると、グランギニョルは序章に過ぎなかったのです。

ただ、はたして3014年後、サナトリウム永遠の少女たちが死んでいき、グランギニョルの幕は閉じたのでしょうか?

ソフィは繭期のまま、またTRUMPと永遠の友達探しをはじめ、リリーは少女達と一緒に死ねず、ソフィもいなくなり、TRUMPの時のソフィのように1人で取り残されてしまうのです。

そう、永遠の繭期が終わらないと、グランギニョルの幕は閉じないのです。

つまり、ソフィもリリーも繭期に取り残されているのですから、グランギニョルは3014年の月日が経っても終わりませんでした。

なんということだ!!!!!

 

・「グランギニョル」・・・いや、TRUMP総括

DVD、しかもバックボーンを知らずに演じている当時のキャストでしか、TRUMPという作品を振り返ることはできないはずなんです。

しかし、LILIUMを見終わってからTRUMPを見ると今まで見ていたTRUMPではなかったし、SPECTERもグランギニョルも同様で、どんどん進化していくんです。

もう2度と私たちが初めて見たあの「TRUMP」は戻ってはきません。

叙述トリックを使った作品は世の中に溢れるほどありますが、そこを発端にここまでシリーズ化していて、たった1つの作品が何度も何度も形を変え色を変えるんです。

恐ろしい男ですね、末満健一さん。

SPECTERは正直何度も見返すくらいまでハマれなかったのですが、グランギニョルは結構な数を再生してしまいそうです。

 

繭期の皆さんは当然観に行った、もしくは観に行く方がほとんどだとは思いますが、逆にグランギニョルを見てTRUMPを見てみようと思った人のTRUMPを見た感想が知りたい。

すでに繭期の私たちには体験できない驚きが待っているんだろうなぁと思うと羨ましいです。

でも、シリーズを知らない人はマリアが「eli, eli, lema sabachthani...」と呟いてるのを聞いても「えっ?何語?」としか思わないのだろうし、萬里が亡くなったと聞かされて取り乱す歌麿のシーンも「いや、バンリって誰?」って感じですよね。

重症繭期患者も、繭期予備軍の人たちも、お互いがお互いの知り得ない恐怖と驚きを体感していく舞台、それがグランギニョルでした。